トイレ封水切れについて
こんにちは リノベーションブランド【りこの】の安田です。
毎日はっきりしない天気が続く、梅雨真っ只中。皆様、体調など崩さず元気にお過ごしでしょうか?
さて今回は弊社でも年数回はご相談の連絡を頂く、トイレの異臭についてのお話です。
トイレに限らず水廻りの異臭の原因は『封水切れ』によるものが大半です。
『封水』とはトイレの便器内に常にある『たまり水』のことで、この封水が排水管の
異臭を遮断する栓の役割を果たしています。
今回は封水切れの主な原因4つとその対処法をご紹介いたします。
〇原因1:排水管の汚れ
トイレをしゃがんで横から見てみると、排水管はまっすぐ下へ向かっているわけでは
なく、弧を描くように上へ向ってから下へと曲がっています。このような曲がった形状
のおかげで、封水ができるのですが、汚れもたまりやすくなります。
◆対処法
排水管の汚れが原因の場合、とにかく排水管をきれいにすることが重要です。
昔ながらのラバーカップもいいですが、最近では業者がこれまで使ってきたような
真空パイプクリーナーや排水管洗剤もホームセンターやネットで購入でき、
ラバーカップよりも強力に頑固な汚れも落としてくれます。
〇原因2:補助管が外れている
トイレのレバーを回すと、勢いよく水が流れ、その後少しづつ水が便器にたまっていき
ます。これはタンクの中に補助水管という部品があり、水を流した後に補助水管を通し
て余分に水を送ることで封水の水位を上げる仕組みになっています。
トイレタンク内を掃除した時に、誤って補助水管がオーバーフロー管から抜けてしまう
事があります。
◆対処法
以下の手順で、補助水管がちゃんと取り付けられているか確認します。
1.止水栓を閉じる➡2.タンクのフタを開ける➡3.オーバーフロー管の内側に細い
チューブの補助水管が入っているか確認して、外れていれば中に入れる
➡4.フタを閉じて止水栓を開ける➡水を流して封水の水位が高くなっていればOK
〇原因3:誘引現象(誘導サイホン作用)
これは主にマンションなどで起こるトラブルです。上の階の住民が大量の水を排水
立管に流すと、排水立管内の気圧が一時的に下がり、封水が排水管へと流れ出てし
まうのです。「トイレを流した後は封水がちゃんとあるのに、いつの間にか封水がなく
なっている」という場合は、誘引現象の可能性があります。
◆対処法
通気管のある排水管を設置することで、排水立管の空気圧を安定させ解消すること
ができます。
〇原因4:蒸発現象
通常、封水は1日に約1mm蒸発すると言われてます。夏の間は特に気温が高くなる
せいで蒸発する量が増加するので、約1ヶ月の間トイレを使用しないでいると、封水は
蒸発してなくなってしまいます。
◆対処法
もっとも簡単な対処法は、トイレを流して封水がいつもの水位までたまった後に、
コップ1杯の水を上からゆっくり注ぐことです。封水の水位が上がった分だけ、蒸発
するのに時間が掛かるようになります。
どうですか?原因3:誘引現象の対処法以外は対応できそうでしょ?
もし、トイレの異臭に気付いた時は試してみて下さいね。
二級建築士 / 安田典弘
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